当院の乳腺外科
- 女性医師による診察が可能です。
- 土曜や夕方にも検査や術後のリハビリに通えます。
- 検診やドックのマンモグラフィを指導者レベル(AS)の専門医がダブルチェックし、見落としを防ぎます。
- 必要に応じて針を刺し、少量の細胞や組織を調べることで患者さんの不安を解消します。
- 術後の患者さんのホルモン治療を行うことができ、腕の痛みや腕が上がりにくいなどの症状に対してリハビリを行うことができます(手術を受けた病院と連携して行います)。
乳腺外科について
乳がんは育児中や働き盛りの
女性を襲う疾患です
現在、がんは2人に1人がかかる時代ですが、中でも乳がん罹患率は女性の第1位で、9人に1人の女性がかかってしまいます(2020年で約92300人)。しかし、生存率は甲状腺がん、前立腺がんと同レベルで良好です。つまり治りやすい疾患でもあります。
年代別でみた乳がんのピーク年齢は、30歳台後半から増加し始め、40歳台後半から50歳台前半でピークになります。さらに、閉経後の60歳台前半で再びピークを迎える傾向があります。
乳がんが治りやすい理由
乳がんが治りやすい理由の1つは、触知できる部位であるため早期発見しやすいことです。自己検診を月に1回行っておくことで、個人差はありますが5~10mm程度のがんを十分早期に発見することができます。
早期の乳がんは痛みを伴わないことが多く、触らなければ意外と気づきません。まずは触診をして、気になることがある方はお気軽にご相談ください。
ブレストアウェアネスについて
1990年代からイギリスで提唱され始めた概念です。
日頃からご自身の乳房に関心を持つことが重要です。
- 乳房の正常な状態を知っておく
- 見て、触れて、感じる
- 乳房の変化に気が付く
- 変化を感じたら医療機関に行く
- 40歳以上になったら乳がん検診を受ける
自己検診
鏡の前で観察
触診
1.スクリーニング検査
マンモグラフィ
マンモグラフィによる検査では、乳房を挟んで撮影を行います。乳房全体を映すことができ、超音波が深部まで届かない方に有効です。
超音波エコー
超音波による検査では、乳房に超音波をあてることではね返ってくる反射波を画像化して診断します。
マンモグラフィと
超音波エコーの違い
マンモグラフィとエコーは
どちらがいいの?
マンモグラフィとエコーでは、それぞれにメリットとデメリットがあります。
両方の検査を受けることにより、
それぞれの利点を生かしてより精度の高い検査が可能となります。
妊娠中や授乳中の方、ペースメーカーが入っている方など
マンモグラフィを受けられない方でも超音波検査のみで診察することが可能です。
マンモグラフィ
メリット
- 石灰化をよみやすい
- 乳房の全体像をとらえやすい
- 精度が高く、乳がんの死亡率を下げることが証明されている
- 過去の撮影画像と比較しやすい
デメリット
- 痛みを伴う
- ごくわずかだが被ばくの心配がある
- 妊娠中や授乳中、ペースメーカーが入っている方は使用できない
- 高濃度乳腺の方の場合、細かなしこりと乳腺の区別がつきにくい
超音波エコー
メリット
- しこりをみつけやすい(しこりの状態や広がり具合まで確認することができる)
- 妊娠中や授乳中、ペースメーカーが入っている方でも使用できる
- 被ばくの心配がない
- 痛みがほとんどない
デメリット
- 石灰化を見つけにくい
- 再現性が低い
- 検査する人の技術に左右される
乳腺濃度
特に日本人は、
乳腺濃度が高い「高濃度乳腺」が多い傾向があります。
2.精密検査(必要な方)
(MRI)
必要に応じてMRIによる精密検査を連携病院にて行います。
エコー下穿刺
エコーを使用しながら穿刺することで、血管の深さや血管内部をリアルタイムで確認することができます。